冒頭いきなりジャネット・ジャクソン「Rhythm Nation」を村人が熱唱。ああ、このシンデレラってこういう感じなの? と冒頭30分で分からせて来る。なかなか面白い選曲だと思う。加えてキャストの質も高い(継母はイディナ・メンゼル!)ので期待させられる。ここまでで開始24分なのだが、分かりやすくて聞き覚えがあるので入りやすい。主人公シンデレラの心情に重ねてカミラ・カベロ「Million To One」(ちょっとしつこい)。聴いたことのある曲がない、という人のほうが少ないのではないか。・生活を楽にしたいがために価値観を歪めた継母・思ったより意地悪でもなく笑いを誘う義姉たち・自由恋愛を求める王子と抑圧する父王・自らドレスらしき物を制作するも着ることのないシンデレラという感じ。何より王子の妹という新キャラの個性が爆発しており、なかなか濃いメンツの仕上がり。恋に落ちる二人の親がどちらも、自分の価値観を子供に押し付けている点は共通している。物語は単に童話をなぞっておらず、人物像が変わっていて良い。また、女性が商売をするのは恥ずべきことという価値観が提示されるので、古い価値観との闘争あるいは融和も
レビュー