どうしても"Killing Me Softly"のイメージが強い彼女ではあるけれど、デヴュー当時はJazzシンガーという路線であり、あまりポップス要素は弱い作品ではある。だけれど、このアルバムを聴いて驚くほど彼女が好きになった。難しいことをするのではなく、敢えて自分が出来る事に自信と誇りを持って聴かせる。どの曲も深い味わいのある楽曲ではあるけれど、ソウルというものを意識した"Compared to What"や"Tryin' Times"が僕は気に入っている。そんなスタンスである作品のような気がする。これが"First Take"?って思わせるほどの冷静で深みのある歌声は、自信に満ち溢れ、聴く人の心に訴えかけてくるものがある。歌声に関しても、他の女性ソウルシンガー達と比べてみても、あまり特徴的な部分は見当たらない所もある。Roberta Flackのデビューアルバム。アレンジは至ってシンプルでありながら、完成度は物凄く高い。ジャズアルバムと言えるものの、R&B、Funk等のエッセンスが織り交ぜてある所は、この時代のアーティストとしての特徴である気がする。Marlena Shawなんかが
レビュー