だれも歌詞を聴けないのだろうか?英語圏においては、僕はそんな人、ひとりも見たことないのだが。著者の川崎大助は、ロックに対する日本独特の評論について下記のような批判をしている。イギリスで最も有名なものが、音楽メディア「NME(ニュー・ミュージカル・エクスプレス)」が発表した「The 500 Greatest Albums of All Time」である。だがこの「反動性」は、たとえばボブ・ディランやブルース・スプリングスティーンのようなロックとは水と油で、まったく相容れないものだ。「他民族」がやっているのが洋楽なのだから。...それでもいい、という考えかたはもちろんある。ロック好きでいろいろ聴いてきたつもりだが、自分の趣味趣向にそった直感や思いつきで聴く音楽を選んできたので、他にも聞くべきすばらしいロックがあるんじゃないだろうかという意識は常にあった。「白人のロック・バンドが黒人音楽をあからさまに導入するのは間違っている」のが理由だという。アメリカで最も有名なものが、音楽雑誌「ローリング・ストーン」が発表した「500 Greatest Albums of All Time」の2012年改
レビュー